社員ブログ

ヴィンテージマンション in ベルリン

投稿者:ブログ担当者 / 投稿日:2018/8/29

般社団法人 マンション計画修繕施工協会(通称:MKS)の担当理事として、ヴィンテージマンションプロジェクトの海外視察に参加しています。

添付写真はベルリン市内のヴィンテージマンションとヴィンテージ級の百貨店です。

クリーム系の配色をしたマンションの中庭からの写真と表通りから正面の写真です。

赤色系の屋根の大きなビルはヨーロッパでも有数の百貨店です。

両方に共通しているのは、築年数が100年近く経っていること。100年ですよ。

何が凄いって、いまでも使用しているし、価値は向上しているという点。

このヴィンテージマンションは区分所有建物で価格が一坪当たり600万を超えているそうです。

20坪の3LDKマンションが軽く1億を超えます。百年以上経った建物がです。

私が一番びっくりしたのは、百年以上経ったマンションなのに、設備配管類の露出がないこと。

通常マンション改修工事では、配管類を一部露出しなければ、配管更新ができないというのが当たり前の話。

どうやって配管類を更新しているのか?パイプシャフトの位置は絶対に変えないことも理由です。

確認すると、建築基準法のような規制で、配管類を表等に露出してはいけないことになっているようです。

外観上の規制が日本よりもはるかに厳しいようです。換気設備に関しても日本よりも非常に緩い。管理規約等で窓の開閉回数等も規制していると聞きました。あと建物と建物の隙間が無いことにもビックリします。これも法律で規制しているようです。

ちなみにこのヴィンテージマンションは日本で言えば、銀座のような街に建っていて、このマンションには数多くの有名ブランドがテナントして入居していました。

街全体のブランドイメージをしっかりと守ることにより、人と投資を集める。投資する価値があるからリニューアルできる。

だからこそ、100年以上経過しても劣化しない、且つ価値が向上する。ヨーロッパの建物に対する価値観は日本とは明らかに違います。建物は観光資源ではあるが、アートだという認識が強い。使わないと意味がない。

但し、建物寿命が長い大きな理由は、地震が全くないことだと思いました。数百年単位で地震がないそうです。

そして、防災上の規制が明らかに日本よりも緩い。だからデザイン上、凝ったプランが計画できる。

最後になりますが、この写真を見て何か思い出しませんか?

ジェイソンボーンシリーズの映画をご覧下さい。ジェイソンボーンが核兵器密売の悪い奴らから逃げ回った街もこの街です。屋上から屋上へと逃げていたでしょう。屋上から屋上に飛べるのは建築基準法のおかげだったのです。()

このシリーズはまた投稿させて頂きます。

 映画好きな僕inベルリンでした。

 

 

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