コラム

給水管の劣化は様々なトラブルのもと!給水管の耐用年数と対処法

あなたが管理しているマンションは、清潔な水が給水されていますか?
給水管は、時間とともに劣化していきます。

しかし、給水管の劣化加減は、一目見てもわかりません。
給水管の劣化加減を知るには、特殊な検査が必要なのです。

この記事では、給水管の耐久年数にスポットをあてて解説していきます。

トラブルが起きる前に給水管の検査をするには、給水管の耐久度を知っておくことが必要です。
この記事を一読し、あなたが管理しているマンションに設置された
給水管の耐用年数をおさらいしてみましょう。

給水管が劣化すると、どうなるのか

赤色や白濁した水が出たり、水量が減少する場合があります。
これらはすべて、給水管内部が錆びてしまうことが原因です。
給水管が錆びると、以下のような症状があらわれます。

・白濁水
腐食して亜鉛メッキなどが溶け出たことにより、朝一番に蛇口をひねると白濁した水が出る。
・黄水
錆の混入率が低い場合、黄色い水が出るようになる。
・赤水
錆の混入率が高い場合、赤い水が出るようになる。
・水量の減少
錆が時間経過とともにコブ状になり、水が通りにくくなる。

供給される水の「錆の混入率」は?

水道局によって、各家庭に供給される水に含まれる錆の混入率が定められています。
たとえば、東京都水道局では、0.33ppm以下が各家庭に供給してもよいとされる錆の混入率です。

この数値を上回るような混入率ですと、錆の侵食が深刻な状況となります。
錆の混入は、健康上にもよくないですし、生活面にも支障をきたす重要な問題です。

特に、水量の減少や赤水は、給水管の重度な劣化ですので、
迅速に検査・改修工事をおこなわなければなりません。

素材別、給水管の耐用年数

給水管の寿命は、給水管がどの素材によってつくられたかによって異なります。
常に錆を阻止するように改良されてきたため、
新しい素材によってつくられた給水管は、耐用年数が長くなっているのです。

以下では、代表的な素材の耐用年数を解説していきます。
特徴も踏まえて解説するので、参考にしてください。

1.樹脂管

樹脂管は、平成元年以降に登場した新しい素材の給水管です。樹脂管の耐用年数は、30年と非常に長い寿命を誇ります。

給水管自体の価格は、他と比べると高めなので、初期費用が高くなってしまいます。

しかし、30年もつ寿命に加え、メンテナンスしやすいというメリットがあります。
これは、メンテナンスコストを安く抑えることにつながるのです。
メンテナンスコストを重視する場合は、樹脂管をおすすめします。

2.硬質塩化ビニルライニング鋼管

水道管の内部をビニル系の樹脂でコーティングした給水管のことを、硬質塩化ビニルライニング鋼管といいます。

硬質塩化ビニルライニング鋼管の耐用年数は、20年~25年です。

硬質塩化ビニルライニング鋼管は、内部をコーティングしているので、直管部分の劣化がおこりにくいです。しかし、継手部分の素材によって、腐食や錆が発生する可能性があります。

硬質塩化ビニルライニング鋼管を設置する場合は、継手部分に着目することが必要です。
継手は、平成元年以前と平成元年以降に開発された2種類にわけられます。

平成元年以前に普及した継手は、亜鉛メッキが使われています。
そのため、錆びやすく、劣化が早いことが特徴です。

平成元年以降から普及している「管端防食継手」は、内面全体にコーティングされています。
その結果、錆びにくく、30年前後の耐久年数を誇るのです。

このように、継手が異なると、耐久年数も異なります。
硬質塩化ビニルライニング鋼管を施工する場合は、継手部分は何が使われているのかを把握するようにしましょう。

3.水道用亜鉛メッキ鋼管

亜鉛メッキでできており、錆びやすく、不具合が多い素材です。水道用亜鉛メッキ鋼管の耐久年数は、15年~20年です。

現在では、給水管への使用が禁止されているので、新たに設置することはできません。

給水管の耐用年数が近づいていたら、給水管の検査をすることをおすすめします。
というのも、給水管の劣化は、外から見るだけではわかりません。
超音波肉厚測定、X線検査や抜管検査などの検査で、給水管の中を確認する必要があるのです。
これらの検査で給水管の劣化が確認できた場合は、その結果により更生工事で延命できます。

代表的な更生工事と、注意点は?

給水管内にある錆の研磨と、
塗装を行う、「エポキシ樹脂ライニングクリーニング工法」が代表的です。
この工事を実施する事で給水管内を清潔な状態に戻せます。

注意が必要なのは、このような更生工事は、給水管の肉厚によっては施工ができません。
加えて、一般的に耐用年数が10年とされており、とても短いです。
ですので、更生工事と同時に、給水管の交換も視野にいれましょう。

更生工事も給水管の交換も、断水が必要となる工事です。
給水管の工事をおこなう場合は、前もって給水管の工事に関する情報や、
断水の日時などを住民に説明する必要があります。

素材ごとに異なる給水管の耐用年数と給水管に関するトラブルを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。給水管の劣化は、各家庭へ供給される水が着色したり、水量が減少したりというトラブルに発展します。

給水管が原因のトラブルを起こさせないためには、給水管の耐久年数を知ることが必要です。
そして、給水管の耐久年数に近づいたら、早めに業者に検査を依頼するようにしましょう。
早めに検査をおこなえば、住民からのクレームを受ける前に、問題を未然に防げます。

しかし、給水管の検査や更生工事は、断水しなければいけません。
もし、給水管の検査や更生工事をおこなう場合は、事前に検査・更生工事をおこなう旨と断水する日時を説明することを忘れないようにしましょう。

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