コラム

ビルメンテナンス清掃って何をするの?仕事内容や資格についても解説!

ビルメンテナンスの清掃

ビルメンテナンス業の中には、給水設備の衛生管理や電気、空調設備の管理などさまざまな業務があります。その中でも身近な業務であるビルメンテナンス清掃とは、具体的にどのような業務のことを言うのでしょうか。

本記事では、ビルメンテナンス清掃の業務範囲や仕事内容、資格が必要なのかなどを解説します。

ビルメンテナンス清掃とは?

ビルメンテナンスの清掃

ビルメンテナンス清掃は、ビルメンテナンス業の多岐にわたる業務の中の一つです。ビルメンテナンス業といっても業務範囲は広く、環境衛生管理業務や設備管理業務、建物・設備保全業務などに分かれています。

環境衛生管理業務の中の「清掃管理業務」が、ビルメンテナンス清掃の主要な業務です(※)。一般的には「ビル清掃」とも呼ばれています。ここでは、ビルメンテナンス清掃に関して以下の項目を解説します。

● ビルメンテナンス清掃の業務範囲
● ビルメンテナンス清掃の仕事内容

※参考:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会.「ビルメンテナンス業務概要」.https://www.j-bma.or.jp/aboutbm,(2023-12-27).

ビルメンテナンス清掃の業務範囲

主なビル清掃場所としては、以下の2種類に分けられます。

● 建築物内部清掃
● 建築物外部清掃

それぞれ文字通り、建物の内部と外部を清掃します。具体的には、建築物内部清掃は床や天井、照明器具、エレベーターなどが主な清掃範囲で、建築物外部清掃は外壁や窓ガラス、建物外回りなどが主な清掃範囲です。ただし細かい清掃範囲は、それぞれの業者や契約内容等によって異なります。

ビルメンテナンス清掃の仕事内容

ビルメンテナンス清掃の主な仕事内容として、日常清掃と定期清掃があります。

日常清掃とは、トイレ・洗面所の清掃やゴミ収集処理など、建物を常にきれいな状態に保つために高頻度で行う清掃のことです。モップや掃除機、雑巾といった一般的な掃除用具も使用されます。

日常清掃で手が回らない部分や、長い時間の中で徐々に汚れが積もった部分を清掃するのが定期清掃です。定期清掃は月単位や年単位で行われ、専門的な道具や機械などが使用されることが多いです。清掃内容としては、床面や壁面、エレベーターの清掃、外装清掃、空調機清掃などがあります。

ビルメンテナンス清掃には、日常清掃や定期清掃以外にも、新築時や退去時の清掃を行う特別清掃の他、ホテルや病院、介護施設などの清掃を行う建物用途別清掃などもあります。(※)。

※参考:厚生労働省.「職業能力評価基準 39ビルメンテナンス業」.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09767.html,(2023-12-27).

ビルメンテナンス清掃に資格は必要?

ビルメンテナンス清掃は、専門的な資格を取得していなくても業務を行うことは可能です。一方で専門的な知識や技術が必要とされる業務もあり、主に以下のようなものがあります。

● ビルクリーニング技能士
● 建築物清掃管理評価資格者
● 建築物環境衛生管理技術者
● 清掃作業監督者

それぞれの資格について解説します。

※参考:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会.「ビルメンテナンス業界について」.https://www.j-bma.or.jp/aboutbm,(2023-12-27).

ビルクリーニング技能士

ビルクリーニング技能士とは、ビルメンテナンス清掃を行うための必要な知識・技術レベルを評価する国家資格です。資格としては1〜3級まであり、全て学科と実技試験による判定です。なお、ビルクリーニング技能士の1級は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)」の事業登録のために必要な要件の一つである「清掃作業監督者」の受検資格にもなっています。

それぞれの級を受検するためには、以下のような資格が必要です。(※)。

● 1級:実務経験5年以上、もしくは2級の技能検定に合格後1年以上の実務経験を有する、などいくつかの条件のうちいずれかを満たしていること。
● 2級:実務経験2年以上、もしくは3級の技能検定に合格している、などいくつかの条件のうちいずれかを満たしていること。
● 3級:ビルクリーニング業務に従事している者又は従事しようとする者(実務経験なしでの受検が可能)。

その他にも外国人技能実習制度として、随時3級や随時2級、基礎級があります(※)。

※参考:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会.「ビルクリーニング技能士」.https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/building-cleaning,(2023-12-27).

※参考:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会.「外国人技能実習制度」.https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/foreigner,(2023-12-27).

建築物清掃管理評価資格者

建築物清掃管理評価資格者は、公益社団法人である全国ビルメンテナンス協会の認定資格です。有効期限は4年で、更新制度によって継続的なスキルアップが見込める資格とされています(※)。

資格取得条件は、約1カ月のオンライン(eラーニング)受講と1.5日の実技集合教育、修了課題の合格です。

建築物清掃管理評価資格者は通称ビルクリーニング品質インスペクターと呼ばれ、社内の清掃作業品質や管理体制を評価する人材の養成が主な目的の認定資格です。資格者が業務を点検・改善することによって品質の良い清掃サービスを提供することができるようになるでしょう。

※参考:公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会.「建築物清掃管理評価資格者」.https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/cleaning-evaluation,(2023-12-27).

建築物環境衛生管理技術者

通称ビル管理士とも言われる建築物環境衛生管理技術者は、特定建築物(特定用途に使用される延べ床面積3,000平方メートル以上の建築物(※))の環境衛生管理維持の監督をするのが目的の国家資格です。

主な業務としては、建築物の環境衛生管理基準測定・検査結果の評価、環境衛生にける維持管理に必要な調査などがあり、特定建築物では建築物環境衛生管理技術者の選任が義務付けられています(※)。

資格取得方法は、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターによる101時間の講習受講、または試験の2種類です。講習会受講による取得の場合は、学歴や所有している免許によって異なりますが、基本的に実務経験が1〜5年以上必要です(※)。試験を受けて取得する場合でも、実務経験が2年以上必要になります。

実務経験が必要な国家資格であるため、ビルメンテナンス清掃業者の経験やスキルを評価する指標の一つになる資格と言えるでしょう。

※参考:厚生労働省.「建築物衛生のページ」.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000132645.html,(2023-12-27).

※参考:厚生労働省.「建築物環境衛生管理技術者について」.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei11/index.html,(2023-12-27).

※参考:公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター.「受講資格一覧」.https://www.jahmec.or.jp/pdf//koushu/jyukoshikaku.pdf,(2023-12-27).

清掃作業監督者

清掃作業監督者は、現場責任者以上のマネージャークラスとして複数物件の統括責務を担うことが可能な資格です。

建築物清掃業の登録をする場合は、登録営業所ごとに1名以上の清掃作業監督者が必要です。清掃作業監督者の登録は都道府県知事が行い、6年に1度再登録が必要になります(※)。

清掃作業監督者の資格取得条件は13時間の講習と試験の合格で、講習・試験は「公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター」と「公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会」が実施しています。講習を受けるためには、ビルクリーニング技能士1級に合格しているか建築物環境衛生管理技術者免状の交付を受けていなければなりません。

(清掃作業監督者の資格取得ページのURL添付は不要か?)

※参考:厚生労働省.「建築物における衛生的環境の確保に関する事業の登録について」.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei11/03.html,(2023-12-27).

ビルメンテナンス清掃を上手に活用しよう

本記事では、ビルメンテナンス清掃の仕事内容や資格について解説しました。
ビルメンテナンス清掃では、日常の清掃だけでなく特殊な機械や道具を使用する定期清掃など幅広い対応が必要です。

最近の清掃方法の傾向として、汚れてから行う事後清掃から、汚れを持ち込ませない予防清掃へ変化していると言われています。汚れだけでなく、感染症対策として菌やウイルスが入り込まないような対策も重要となっておりますので、ビルメンテナンス清掃を上手に活用しましょう。

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