コラム

マンション管理組合の役割について

分譲マンションの一室を購入すると自動的にマンション管理組合へ加入することになります。マンション管理組合は建物の共有部分や建物全体の維持管理を行うために構成された組織です。管理を自分たちで全て行うことは難しいので、多くの場合日常的な維持管理業務は管理会社に委託します。理事や理事長などの役員に選出されると月1回程度は集会があります。

分譲マンションに部屋を購入して入居すると、そのマンションの管理組合に自動的に加入することになります。しかし、マンションの管理組合とはどんな組織で、どんな役割をしているのかということについては意外と知らないという人も多いです。

今回は、マンションを購入する際に、避けて通ることのできない管理組合がマンション内で果たしている役割について解説します。

マンションの管理組合とは、みんなが住んでいるマンションを管理するために入居している人たちで構成された管理組織です。

分譲マンションを購入すると、その部屋の所有権を得られますが、多くの場合分譲マンションは一部屋ごとに所有者が異なります。同じ建物の中に所有者の異なる場所が二つ以上存在している建物を管理・運営するにあたって、その建物の共有部分や建物全体の維持管理を行うために必要となるのが管理組合です。

この管理組合の設立は区分所有法という法律で決められていて、このような建物の所有権を得た場合は、設立や加入に関する手続きを何もしていなくても自動的に組合の一員になります。また、部屋を購入したけれど普段は別の場所に住んでいる、という場合でも、建物内に所有権を持っているので組合員として自動的に加入されます。

こちらでは、マンションの管理組合に関するよくある質問にお答えします。

Q1. マンションの維持管理は管理組合が行うの?

A1. 日頃の維持管理業務は管理会社へ委託します。

管理組合という名前がついているので、マンションの維持管理を管理組合が行わなければならないのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、マンションの共有部分の維持管理を管理組合の理事長や組合員で行うのは難しいものです。

共有部分である廊下やエントランスの清掃、エレベーターや駐車場の保守点検などは、管理会社に業務委託という形で委託して代わりにやってもらうという形をとることがほとんどなので、自分が管理を行わなければいけないのではないかという心配はいりません。

Q2. 理事会や理事長って何をしているの?

A2. 月1回程度、理事会でマンション管理業務の方針などを決めています。

マンション所有者は全て管理組合に所属するとは言え、全所有者が集まる話し合いの場を定期的に設けることは難しいもの。そのため、管理組合所属者から選出された複数名の「理事」と「理事長」が月に1回程度「理事会」という名の集会を行います。理事会ではマンションの管理業務などを行うにあたっての方針を決めたり、会計的な取りまとめを行ったりします。

理事の選出方法はマンションにもよりますが、立候補や推薦、持ち回りなどで決まることが多いようです。

なお、区分所有法では“管理者は、少なくとも毎年一回集会を招集しなければならない。”という条文が規定されています。[注1]

[注1]e-Gov:建物の区分所有等に関する法律 第三十四条2

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=337AC0000000069#E

 

マンションの管理組合はマンションに暮らしている人にとっては身近な組織ですが、実は何をしているかよく知らないという人も多い組織です。マンションを購入してから組合への参加を拒否することはできませんので、購入前に一通り知っておくと安心してマンションを購入できます。

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